うさぎの時代庵

時代小説、時代劇の作品感想を書いています。司馬遼太郎、海音寺潮五郎作品が大好き。新選組、幕末物が大好き。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「頼朝の死を廻って その虚実の世界」 永井路子「続悪霊列伝」より

永井路子さんの「続悪霊列伝」の中の一遍。 源頼朝の死は謎が多く、どう死んだかについての確実な記録がないのです。 永井さんによれば頼朝の死の原因を推察できる材料は幾つかあるということで、当時の公家の日記や藤原定家の日記、明月記には「飲水の重病…

「執念の系譜」永井路子 講談社文庫

鎌倉政権の重鎮、三浦一族の密かな政争を、三浦義村、光村親子の二代に渡って描いた中編小説。鎌倉幕府初期の政争を、三浦一族の側から描いたという意味でとても面白いです。「鎌倉殿の13人」の三浦義村の暗躍、葛藤、権謀術数をこの作品で堪能できます。 …