うさぎの時代庵

時代小説、時代劇の作品感想を書いています。司馬遼太郎、海音寺潮五郎作品が大好き。新選組、幕末物が大好き。

江戸時代

「天地明察」 沖方丁 角川書店

囲碁がテーマ? いや、和算がテーマ? いや、天文(星)がテーマ? いや、暦がテーマ? いや、やっぱり、恋愛がテーマ? この本の半分くらいまでは、いったいこの本のメインテーマは何なのか、よくわからず、話も数学中心で漢字が多く(笑)、読み進むのにけ…

「死ぬことと見つけたり」隆慶一郎 新潮社

この本は未完です。隆慶一郎先生はロマンティック伝奇時代小説ともいうべき、独特の時代小説をたくさん残した時代小説作家。でも、この作品は隆先生がおそらく最も心を入れて書いたと私は勝手に思っています。 未完であっても、その魅力が損なわれることはあ…

「出星前夜」 飯嶋和一 小学館

とにかく寝るのも忘れて、途中で頁を繰る手を止めることもできず、エンディングまで一気に読んでしまった本でした。 まずタイトルが気になりました。「出征前夜」だったらわかるけど、「出星(しゅっせい)」って?その意味は最後にわかります。ふかあ~い感…